クイックチェッククリニック

性器カンジダ症

カンジダ症について

カンジダ症は、「カンジダ」と呼ばれる真菌(カビの一種)によって起こる感染症です。
性行為によって相手にうつることもありますが、厳密には性感染症ではなく、誰の体内にも存在する常在菌が増えすぎることで発症します。

発症のきっかけには、免疫力の低下・不衛生・ストレス・生活習慣・抗生物質の使用などが関係します。
そのため、性行為をしていない方でも発症することがあります。
男性では主に亀頭包皮炎、女性では膣炎を起こすことが多く、また、口の中で増殖すると口腔カンジダ症を発症することもあります。

カンジダ症に関するイメージ画像

カンジダ症の基本情報

カンジダ菌は健康な人の皮膚や口の中、腸内、膣内などに存在する「常在菌」です。
通常は体の免疫機能や他の常在菌とのバランスによって増殖が抑えられていますが、次のような原因でバランスが崩れると炎症を起こします。

  • 性交渉による感染
  • 抗生物質の服用
  • 免疫力の低下(風邪・疲労・ストレス・睡眠不足など)
  • 不衛生・蒸れ、洗いすぎ(石けんやボディソープの刺激による)
💊 抗生物質とカンジダの関係
抗生物質は細菌を退治する薬ですが、同時に体を守る「良い菌」も減らしてしまい、その結果、カンジダ菌(カビ)が増殖しやすい環境になることがあります。

また、HIV感染症などで免疫力が低下している場合も発症しやすくなります。
男性では包茎や糖尿病の方に症状が出やすい傾向があり、亀頭と包皮の間に湿気がこもることで菌が増殖しやすくなります。

カンジダ症の主な症状

男性の症状(亀頭包皮炎など)

男性では主に亀頭包皮炎として現れます。
繰り返すと包皮が硬くなり、包茎が悪化する場合もあります。

  • 亀頭や包皮の赤み・ただれ
  • 恥垢(白いカス)の増加・異臭
  • 痒みや発疹
  • 排尿時の痛み
女性の症状(膣炎など)

女性は男性より発症しやすく、膣や外陰部の炎症として現れます。

  • 外陰部や膣の強い痒み
  • 白くヨーグルト状(酒粕状)のおりものの増加
  • 患部の痛みや腫れ
  • 排尿時のしみる感じ
性器以外の症状(口腔カンジダ症など)

口の中でも発症することがあり、特に免疫力が落ちている時に見られます。

  • 舌や頬の粘膜に白い苔のような付着物
  • 味覚異常
  • 口内の痛み・赤み・違和感

カンジダ症の治療法

カンジダ症の治療には抗真菌薬(カビを抑える薬)を使用します。

  • 外用薬(塗り薬): イミダゾール系抗真菌薬
  • 経口薬(飲み薬): トリアゾール系抗真菌薬
  • 女性の膣内感染: 膣錠を使用

多くの場合、塗り薬で改善しますが、症状が広がっている場合や再発を繰り返す場合は内服薬を併用することもあります。
治療後も再発を防ぐために、生活習慣や体調管理を見直すことが大切です。

カンジダ症の検査

感染が疑われる場合は、以下の検査を行います。

  • 皮膚擦過検査: 患部の皮膚を軽くこすって顕微鏡で観察します。
  • 尿検査: 尿道に症状がある場合に実施します。
  • 膣分泌物検査: 女性の場合に行います。

カンジダ症で注意すべきこと

カンジダ症を放置すると、炎症が悪化し次のような問題を引き起こすことがあります。

  • 男性では、包皮炎を繰り返すと包皮が硬くなり真性包茎のような状態になることがある
  • 細菌性炎症との混合感染(細菌性亀頭包皮炎・膣炎)
  • 抗真菌薬が効かないケース(薬剤耐性)

原因に応じた再発予防(改善ポイント)

蒸れ・汚れ
通気性の良い下着を使用し、清潔を保つ
免疫力低下
睡眠・食事・ストレス管理を見直す
洗いすぎ
刺激の少ない洗浄料を使用、サウナや長湯を控える

再発を防ぐために

カンジダ菌は常在菌であるため、完全に「除去」することはできません。
そのため、「増えすぎない環境を維持すること」が再発予防のポイントです。

  • 体調を崩したときや抗生物質服用後は注意する
  • パートナーにも症状がある場合は一緒に検査を受ける
  • 症状が軽くても早めに受診する
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