クイックチェッククリニック

細菌性亀頭包皮炎・細菌性膣症

一般細菌に関する解説

陰部や性器にかゆみや違和感などの症状が出た場合、多くの方は性感染症を疑われます。
しかし、クラミジアや淋菌などの「性病の原因菌」が陰性でも、一般細菌による感染が原因となっていることがあります。

「一般細菌」とは、性感染症を引き起こす特定の菌以外で、性器や皮膚などに炎症を起こす細菌の総称です。
これらの細菌は、私たちの体の表面や腸内、さらには食品・水・土壌など、あらゆる場所に存在しています。

免疫力の低下、不衛生な環境、通気性の悪い衣類などが原因で菌が増殖し、炎症を起こすことがあります。
感染経路はさまざまで、性行為をはじめ、公共浴場、プール、タオルや下着の共有など、直接的な接触以外でも感染する可能性があります。

一般細菌による感染症イメージ

一般細菌による主な症状

一般細菌が性器に感染した場合、以下のような症状が見られます。

1. 男性の場合

男性の性器に一般細菌がつくと、主に「皮膚の炎症」や「尿路の感染」を起こします。

亀頭包皮炎(きとうほうひえん) 【最も多い】
症状 亀頭や包皮が赤くなる、ただれる、カスが出る、痒みや痛み。
原因 包茎、洗いすぎ(傷からの感染)、不衛生、糖尿病など。

特徴: 性病と間違われやすいですが、塗り薬ですぐに治ります。
※繰り返すと包皮が腫れたり締めつけが起こり、包茎を悪化させる場合もあります。

※症状がカンジダ(真菌)による炎症と似ているため、両方の検査をお勧めします。

細菌性尿道炎
症状 排尿痛や膿(うみ)。
原因 オーラルセックス(口の中の常在菌が入る)や、アナルセックス(大腸菌が入る)など。

淋菌ほど激しい症状ではないことが多いです。

精巣上体炎・前立腺炎
症状 睾丸の腫れ・痛み、高熱、頻尿。
原因 尿道から入った大腸菌などが奥まで進んでしまうと起こります。

これは重症化しやすいため注意が必要です。

2. 女性の場合

女性は尿道や膣、肛門が近いため、一般細菌によるトラブルが非常に起きやすい構造をしています。

細菌性腟症(さいきんせいちつしょう)
症状 おりものの量が増える、魚が腐ったような生臭い臭いがする、色が灰色っぽくなる。痒みは少ない。
原因 ガードネラ菌などの雑菌の増殖。洗いすぎや体調不良で、膣を守る「良い菌(乳酸菌)」が減ってしまうことで起こります。
好気性菌腟炎(こうきせいきんちつえん)
症状 黄色っぽいおりもの、外陰部の赤み、痛み、性交痛。
原因 大腸菌やブドウ球菌などの強い炎症を起こす菌が増殖したもの。
膀胱炎(ぼうこうえん)
症状 排尿痛、残尿感、頻尿。
原因 膣や肛門付近にいる大腸菌などが、尿道から膀胱へ入ることで起こります。性行為がきっかけで菌が押し込まれて発症することも多いです(ハネムーン膀胱炎)。

一般細菌の治療法

治療は主に抗生物質による治療を行います。

  • 男性(亀頭包皮炎など): 抗生物質を含む軟膏を患部に塗布します。
    数日で改善するケースが多く、再発を防ぐためには清潔な環境の維持も大切です。
  • 女性: 抗生物質が含まれた膣錠を使用します。

一般細菌の検査方法

感染が疑われる場合、以下の検査を行います。

  • 皮膚や粘膜: 皮膚擦過検査(ぬぐい検査)
  • 尿道症状がある場合: 尿検査

症状が続く場合や再発を繰り返す場合は、カンジダやクラミジアなど他の感染症との混合感染を確認するための総合的な検査を行うこともあります。

一般細菌感染を防ぐために

  • 下着を清潔に保ち、通気性の良い素材を選ぶ
  • 入浴や排尿後はよく洗い流し、しっかり乾かす
  • 免疫力を下げないよう、睡眠や食生活を整える
  • タオルや下着を共有しない
関連の記事
来院予約