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性器ヘルペス

ヘルペスに関するイメージ画像

性器ヘルペスとは

性器ヘルペスは、「単純ヘルペスウイルス(HSV)」の感染によって起こる病気です。
ヘルペスウイルスには 1型(主に口唇ヘルペス)2型(主に性器ヘルペス) の2種類がありますが、現在はオーラルセックスの一般化により、どちらの型も性器に感染する可能性があります。

皮膚や粘膜に水ぶくれや潰瘍ができるのが特徴で、初期にはムズムズ・ピリピリ・チクチクといった違和感や痛みを伴うのが特徴です。

一度感染すると、現在の医学ではウイルスを体内から完全に排除することはできません。
症状が治まってもウイルスは神経節に潜伏し、疲れやストレスで免疫力が低下した際に再発することがあります。

しかし、適切なお薬の使用で症状を抑えたり、再発を予防したりすることが可能です。

主な感染部位

  • 性器やその周辺(陰部・太もも・肛門まわり など)
  • 口唇や口の中、鼻の下(口唇ヘルペスの場合)
  • まれに、首・耳・身体・目などに症状が出ることもあります。

性器ヘルペスの症状

初感染では、ウイルスに対する免疫がないため症状が強く出ることがあります。
再発の場合は、神経節に潜んだウイルスが同じ神経領域を通って、ほぼ同じ場所に再び症状を起こします。

【主な症状】
  • 陰部のかゆみ・ヒリヒリ感・痛み
  • 小さな水ぶくれや潰瘍
  • 排尿時や性交時の痛み
  • 発熱、リンパ節の腫れ

症状は10日〜3週間程度で自然に治まりますが、ウイルスは体内に残ります。

感染経路

感染力が強く、以下のような経路でうつります。

  • 性行為(膣性交、オーラルセックス、アナルセックス)
  • キスや手による直接的な接触など
  • ウイルスの付着したタオルや下着など(※確率は低いですが注意が必要です)
⚠️ 無症状でも感染します
症状が出ていない時期でも、皮膚の表面にウイルスが出てきていること(無症候性排菌)があり、気づかないうちにパートナーに感染させてしまう可能性があります。

日常生活での注意点

  • 感染部位に触れた手で他の部位(特に目や口)を触らないようにしましょう。 → 角膜に感染すると「角膜ヘルペス」を起こすおそれがあります。
  • 手洗いは石けん・洗剤を使って丁寧に行いましょう。
  • 家族やパートナーとタオル・食器などを共有しないようにしましょう。
  • 妊娠中の方は、必ず医師にご相談ください。 → 妊娠後期や出産時に活動期の感染がある場合、赤ちゃんへの感染を防ぐために帝王切開が検討されます。

性器ヘルペスの治療法

治療には抗ヘルペスウイルス薬を使用します。
代表的な薬は アシクロビル や バラシクロビル(商品名:バルトレックス®) です。

  • 経口薬: 1日2〜3回、5〜10日間の服用が一般的です。
  • 外用薬(軟膏): 軽症の場合や補助的に使用されます。

症状が出てから早い段階で治療を始めるほど、ウイルスの増殖を抑える効果が高まります。
「違和感」「ピリピリ感」などの前駆症状を感じたら、早めの受診がおすすめです。

再発予防のための治療

再発回数を減らし、症状を軽くする効果があります。
医師と相談して適切な方法を選びましょう。

再発抑制療法

年6回以上再発をするなど頻度の高い方に対し、少量の抗ウイルス薬を毎日服用し続ける治療です(半年〜1年程度)。

PIT療法(Patient Initiated Therapy)

あらかじめお薬を処方しておき、再発の初期症状(違和感)を感じた時点ですぐに患者様自身の判断で服用を開始する治療法です。

検査方法

  • 水ぶくれ・潰瘍がある場合: 患部の分泌液を採取してウイルスを検査
  • 血液検査: ヘルペスウイルス抗体の有無を確認

ヘルペス脳炎・新生児ヘルペスについて

ごくまれに、ヘルペスウイルスが脳に侵入してヘルペス脳炎を起こすことがあります。
また、出産時に母親から新生児へ感染すると、新生児ヘルペスとなる場合もあります。
いずれも早期の治療で回復が期待できますが、放置すると重い合併症を起こすことがあります。

発熱や意識の変化、けいれんなどの症状がある場合は、速やかに医療機関を受診してください。

再発を防ぐために

免疫力を保つことが、再発予防につながります。

  • 睡眠をしっかりとる
  • ストレスをためない
  • バランスの良い食事を心がける
  • 風邪や体調不良時は無理をしない
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