性器ヘルペスは、「単純ヘルペスウイルス(HSV)」の感染によって起こる病気です。
ヘルペスウイルスには 1型(主に口唇ヘルペス) と 2型(主に性器ヘルペス) の2種類がありますが、現在はオーラルセックスの一般化により、どちらの型も性器に感染する可能性があります。
皮膚や粘膜に水ぶくれや潰瘍ができるのが特徴で、初期にはムズムズ・ピリピリ・チクチクといった違和感や痛みを伴うのが特徴です。
一度感染すると、現在の医学ではウイルスを体内から完全に排除することはできません。
症状が治まってもウイルスは神経節に潜伏し、疲れやストレスで免疫力が低下した際に再発することがあります。
しかし、適切なお薬の使用で症状を抑えたり、再発を予防したりすることが可能です。
初感染では、ウイルスに対する免疫がないため症状が強く出ることがあります。
再発の場合は、神経節に潜んだウイルスが同じ神経領域を通って、ほぼ同じ場所に再び症状を起こします。
症状は10日〜3週間程度で自然に治まりますが、ウイルスは体内に残ります。
感染力が強く、以下のような経路でうつります。
治療には抗ヘルペスウイルス薬を使用します。
代表的な薬は アシクロビル や バラシクロビル(商品名:バルトレックス®) です。
症状が出てから早い段階で治療を始めるほど、ウイルスの増殖を抑える効果が高まります。
「違和感」「ピリピリ感」などの前駆症状を感じたら、早めの受診がおすすめです。
再発回数を減らし、症状を軽くする効果があります。
医師と相談して適切な方法を選びましょう。
年6回以上再発をするなど頻度の高い方に対し、少量の抗ウイルス薬を毎日服用し続ける治療です(半年〜1年程度)。
あらかじめお薬を処方しておき、再発の初期症状(違和感)を感じた時点ですぐに患者様自身の判断で服用を開始する治療法です。
ごくまれに、ヘルペスウイルスが脳に侵入してヘルペス脳炎を起こすことがあります。
また、出産時に母親から新生児へ感染すると、新生児ヘルペスとなる場合もあります。
いずれも早期の治療で回復が期待できますが、放置すると重い合併症を起こすことがあります。
発熱や意識の変化、けいれんなどの症状がある場合は、速やかに医療機関を受診してください。
免疫力を保つことが、再発予防につながります。