
梅毒とは、「梅毒トレポネーマ」という細菌が、粘膜や皮膚の小さな傷口から侵入して感染する性感染症です。
早期に発見し、適切な治療を行えば完治する病気ですが、放置すると心臓や脳などに重大な障害を及ぼす可能性があります。
かつて減少していた梅毒ですが、2011年頃から再び増加傾向にあります。
特に2014年以降は急増し、20代女性の感染が目立つことが報告されています。
【感染増加の背景】
参照:国立健康危機管理研究機構 感染症情報提供サイト
梅毒トレポネーマは、血液・精液・膣分泌液・体液(滲出液)などに含まれています。
コンドームで覆われない部位(口の中など)からも感染するため、完全に防ぐことは困難です。
梅毒は放置すると、数年〜数十年かけて進行します。
感染部位(性器、口、肛門など)に以下のような症状が現れます。
⚠️ 注意点
これらの症状は2〜3週間で自然に消えてしまいます。
治ったわけではなく、菌は体内に潜伏しているため、気づかずに放置してしまう方が多い時期です。
菌が血液に乗って全身に広がります。
この時期も数か月〜数年で症状が治まり、長い「無症候期(症状のない期間)」に入ります。
ゴム腫と呼ばれる大きなこぶが皮膚や内臓を破壊したり、脳や神経、心臓に重大な障害を引き起こします。
※現在の日本では、ここまで進行するケースは稀です。
ペニシリン系抗生物質の内服が基本です。
病期(進行度)によって服用期間が異なります。
※自己判断で中断すると、再発や重症化のリスクがあります。
医師の指示通り、必ず最後まで服用してください。
感染の可能性がある行為から1か月以上経過していれば、血液検査で正確な診断が可能です。
過去に感染歴がある方はTPHAが陽性になり続けるため、現在の再感染かどうかを判断するにはRPR法が必須となります。
梅毒は、症状が消えたり無症状の期間が長いため、「治った」と勘違いしてパートナーに感染させてしまうケースが多く見られます。
当院での検査・治療について
当院では、プライバシーに配慮した血液検査および内服治療を行っております。
「もしかして?」と思ったら、放置せずに早めにご相談ください。