ウレアプラズマ感染症は、比較的新しく認識されてきた性感染症です。
一般的な知名度はまだ高くありませんが、放置すると他の性感染症と同様に不妊の原因となる可能性があります。
ウレアプラズマは直径100ナノメートルほどの非常に小さな細菌で、条件が整うと増殖して炎症を引き起こします。
主な感染経路は性行為であり、性器だけでなくのどにも感染することがあります。
男性では尿道炎や精巣上体炎、前立腺炎など、女性では子宮頸管炎や骨盤内感染などを起こすことがあり、いずれも不妊の一因となる可能性が指摘されています。
ウレアプラズマの検査は2012年より自由診療で行えるようになりました。
原因菌には主に以下の2種類があります。
ウレアプラズマとマイコプラズマは感染経路や症状が似ていますが、別の細菌です。
ウレアプラズマ(Ureaplasma)は、大きく2つの種類に分類されます。
どちらも性行為で感染することがありますが、「病気を引き起こす強さ(病原性)」や「治療の必要性」が大きく異なります。
病原性が高く、「性感染症(STI)」として扱うべき菌です。
淋菌やクラミジアが陰性なのに尿道炎や不快感が続く場合、この菌が原因であることが多く見られます。
検出された場合、基本的にはパートナーも含めた治療が推奨されます。
病原性は低く、「常在菌(元々体にいる菌)」としての側面が強い菌です。
性経験のない女性や健康な女性の多く(約40〜60%とも言われます)がこの菌を保有しており、必ずしも病気ではありません。
⚠️ 注意点
検査で陽性になっても、「浮気・不貞行為」の証拠にはなりません。
※ウレアプラズマの潜伏期間は約1〜5週間とされていますが、症状が現れないことも多い感染症です。
※ウレアプラズマはオーラルセックスなどを通じて喉にも感染します。
放置すると感染が広がり、次のような合併症を引き起こすことがあります。
特に女性では、妊娠中の感染が胎児へ影響を及ぼす可能性があるため、早期の検査と治療が重要です。
感染部位によって検査方法が異なります。
複数部位への同時感染もあるため、性行為やオーラルセックスの経験がある場合は喉の検査も推奨されます。
ウレアプラズマに対しては、抗菌薬による治療が行われます。
しかし、近年は薬剤耐性菌の増加が報告されており、従来の抗生物質では効果が不十分な場合もあります。
このような場合は、一度ウレアプラズマの検査を受けることをおすすめします。